新型コロナワクチンについて
2021.7.11 -[その他]
新型コロナワクチンについてご質問を受けることが増えてきました。
理論的には、mRNAワクチンは生きたウイルスを使用しないため妊婦さんにも安全性が高い、と考えられています。
海外でも妊婦さんへの接種経験が蓄積されてきており、現時点では妊娠・胎児への悪影響は報告されておりません。メリットがデメリットを上回る、と考えてよいと思います。
妊娠中のワクチン接種について、米国CDCは「推奨」。WHOは現時点でも「保留」ですが、妊婦への接種を否定していません。また日本産科婦人科学会からも「接種可能」との提言が出されました。
これらを踏まえて、現時点での当院の考えを提示いたします。
①妊娠前の方
接種後の避妊は必要ありません。不妊治療中の接種も問題ありません。ただし、不安な方は2か月程度の避妊期間をおいて下さい。
②妊娠中の方
これまでの報告を見る限り問題ないものと考えられます。医療従事者等感染リスクの高い方や、肥満・糖尿病等合併症のある方は、接種をご検討下さい。
接種を受ける場合は、妊娠13週以降として下さい。
中・⻑期的な副反応、胎児への安全性は確立していないことを理解された上で接種して下さい。
③授乳中の方
接種は問題ありません。
参考:
海外の動向
厚生労働省:ワクチンに関する最新情報(動画)